ほしのくさり

箸休め的な挿話―どうでもいい小ネタ集 Ⅰ






※サブタイトルにあります通り、箸休め的な、ちょっと一口つまんで頂く、小ネタ集です。表には出ない、裏設定的なもので、物語ではありません。

 もし、作品の雰囲気をそこなうと思われる方は、どうか、そっとスルーして次話に飛んで頂けたら、とてもありがたいです。
 これを読まなくても、作品の理解には何一つ支障はありません。

 何でも受け入れるよ、というお心の広いありがたいお方は、『ほしのくさり』の一面を楽しんでいただけたら、とても嬉しいです。
 
 ほんとうにどうでもいい、(今回は)ジェイ・ゼルのこだわりのあれこれ、です。



* * *



 『ほしのくさり』のちょっとした小ネタをご披露いたします。
(話中で消化できない可能性が非常に高い、裏設定と思って下さい。物語ではありません)


【ジェイ・ゼルのこだわり、いくつか……編】

・彼が『エリュシオン』の部屋を予約する時、ベッドのサイズは、キングサイズ以上を指定していています。
 狭いベッドは苦手だ……と言っていますが、行為の最中に万が一、ハルシャがベッドから落ちてはいけないというのが彼の本音のようです(存分に、暴れて下さい)。


・お気づきの通り、ジェイ・ゼルは、ハルシャの中に生で出しています。
 (ハルシャは無知のため、性病のことなどまるで知りません。どれだけ危ないことか解っていないのが現実ですね。)
 行為をなすために、ジェイ・ゼルなりに気を遣っています。
 ハルシャが自分から病気などを得ないように、ジェイ・ゼルはメディカルチェックを定期的に受け、確認を怠りません。自身の安全性を確かめてから行為に及んでいるようです(この時代、治療薬が発達していて、ほとんどの性病は完治することができます)。
 ハルシャに対しても、ちゃんとメディカルチェックを受けさせています(費用はジェイ・ゼル持ち)。

 そんな心配りを、ハルシャは全く知りません。


・ジェイ・ゼルはいつも、黒い服を着ています。
 ウォークインクローゼットは、真っ黒けの服がずらっと並んでいます。
 同じテイラーを使って、服を作らせています。
 理由は、相手を出合い頭に威嚇出来るから、だそうです。
 実際、ハルシャの初対面のジェイ・ゼルに対する印象は「地獄の使者」でした。
 ラグレンの都市はほとんど同じ気候なので、服を選ぶ時に楽ですね。


・ジェイ・ゼルがハルシャに対して使う腸内の洗浄液や、|ぬめりのある液(いわゆるラブ・ローションですね)などは、大変安全性を吟味して購入されています。
 そのため、結構高価です。
 ですが、ジェイ・ゼルは、そこには金銭を惜しまないようです。さらなる性能と安全性を求めて、時々新製品のカタログを眺めていることもあるそうです(会計係:マシュー・フェルズ談)。

 そんなジェイ・ゼルの気配りを、ハルシャは全く知りません。


・ハルシャと食事をするとき、結構な金額をジェイ・ゼルは支払っています。その金額を、借金返済のためにハルシャに渡してあげれば……と思うのですが、そこが、彼のこだわりのようです。
 きっと、ハルシャが美味しいそうに食べる顔を、眺めたいのでしょうね。


 以上、どうでもいい、ジェイ・ゼルのこだわりの一端をお届けいたしました。

 次のお話より、本編に戻ります。
 お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
 









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